ここは『がんの子どもの家庭看護』ガイドブックの仮公開ページです。
ペンシルベニア州立大学のハーシー医療センターには、そこで小児ガンと診断された患者を支援する「フォア・ダイアモンド基金」があります。ここにあげた情報はその助成金により電子化された『ガンを患う年少者の家庭看護』のウエブ版を、メドックが許可を取って翻訳したものです。その内容は決してガン患児のご家族だけに当てはまるものではなく、成人患者さんや、多くの親御さんにとって育児をしていく上でも色々と参考になるものではないかと感じています。
このMedocのプロジェクトは、それぞれの日常業務で多忙なメンバーが、すべてをボランティア作業で行なっているため、翻訳、文章校正、医学監修、最終修正、電子化の作業を完了するまでには数ヵ月の時間を要します。しかし、白血病・ガンなどの診断を受け、不安・混乱・動揺の中に置かれた患者さんやご家族におかれましては、メンバーの中にもいる闘病経験者同様に、「待ったなしの時間との勝負」「わらをもすがる気持ち」という方もおられることでしょう。
そこで情報内容の医学的専門度のレベルによっては、すべての作業を終えずとも役に立つものもあるのではないかと考え、監修・校正前ですが、今回試験的にこの情報を公開してみることにしました。
完成前段階であること、正式公開時点での内容は若干変わることをご理解頂いた上でお読みくださり、少しでも参考にして頂ければと願っています。ベストを尽くし、後悔のない闘病と征服、お子様の健やかなご成長を心からお祈りいたします。
また、専門の医師の皆様や読者の方から、ご意見や改善アドバイスも喜んでお受けします。お気づきの点はご遠慮なく「撫子なんちゃん」までEメールをください。「メドックメンバーへの激励メール」はメンバー全員に回覧したいので、その旨、明記頂けるとありがたいです。
訳者紹介
原典: Caring for Young Persons with Cancer at Home
原題: ガンを患う年少者の家庭看護
URL: http://www.collmed.psu.edu/pedsonco/Homeguide.html
Table of Contents - 目 次
1 Solving Problems Using The Home Care Guide
第1章
家庭看護ガイドを利用して問題解決する
2 Successful Caregiving
第2章 介護(看護)を成功させる
3 Fever and Infections
第3章 発熱と感染
4 Loss of Appetite
第4章 食欲減退
5 Mouth Problems
第5章 口腔(口)の痛みなどのトラブル
6 Nausea and Vomiting
第6章 吐き気・嘔吐
7 Constipation
第7章 便秘
8 Diarrhea
第8章 下痢
9 Skin Problems
第9章 皮膚のトラブル
10 Bleeding
第10章 出血
11 Tiredness and Fatigue
第11章 倦怠と疲労
12 Hair Loss
第12章 脱毛
13 Pain
第13章 疼痛 - 原典不在(子どもの疼痛緩和は血液脳関門の発達度や、麻薬の効果発現が大人の場合とは違っており一概に言えないためか、この部分は原典が不在です。メドックで現在翻訳進行中の米国内科医師会発行のガン在宅介護ガイドから「ガンの疼痛緩和」の部分を引用して一時的にリンクを張りましたので、参考までにご覧になってください。詳しくはお子さんの主治医の先生にお尋ねください)
14 Promoting Independence
第14章 独立心を向上させる
15 School
第15章 学校
16 Helping Brothers and Sisters Cope
第16章 患児のきょうだいへの対処
17 Problems Paying Expenses
第17章 費用支払いの問題
18 Parents' Anxiety
第18章 両親の抱える不安
19 Parents' Depression
第19章 両親の抑うつ(憂うつ)
20 Fluid Chart (In and Out)
第20章 水分の摂取・排出(排泄)表
おことわり(免責条項)
1.なるべく言葉や意味を正確に翻訳することを心がけていますが、内容については保証するものではありません。海外と日本では治療法や使用される薬が異なるばかりで
はなく、社会的環境も異なります。あなたの主治医と話し合ったり、各種団体の相談窓口を利用するなどして、ご自身あるいはご家族に対してここにあげた情報がどのように適用できるかご判断ください。
2.原典の各発行元には、日本語への翻訳に関して了解を得ていますが、各発行元が日本語に翻訳された情報の保証をするものではありません。
3.訳者、編集者、監修者などはこの翻訳内容と、それによって引き起こされたことに対して、いかなる責任も負いません。