第18章
親が抱く不安
原典: Parents' Anxiety
原題: 親御さんの不安
URL: http://www.collmed.psu.edu/pedsonco/Chapter18.OL.html
訳者: Grandpa Tony@Dinosaur
email: [email protected]
問題を理解する
- 不安とは何か?
- 不安は一般的に、未知のものに取り組んだり、ストレスが多い状況に置かれたときに感じることが普通です。誰でも日々の生活において、さまざまなときに心配になったことがあるでしょう。たとえば、新たな就職の面接をうけたり、たくさんの人々の前で話をしたり、あるいは愛する人のことが心配なときなどは、不安で神経質になるものです。不安は、他に、以下のようなさまざまな形でも感じられます。
- 神経質になる
- 緊張する
- パニック的な状態になる
- 恐怖を感じる
- 不吉な予感がする
- 自信を喪失する
不安なときには、次のような身体的兆候も現われることがあります。
- 手のひらに汗をかく
- 胃の調子が悪くなる
- 胃が絞められるよな感じがする
- 手足や身体が震える
- 息苦しい
- 胸がドキドキする(脈が速くなる)
- 顔がほてり、紅潮する
このような感覚はある時は突然現われ、速やかに消え去ることもあれば、長く続くこともあります。
緊張というものは人々がものごとを上手に行なうことを助けるものです、たとえば、女優たちは「胃に蝶(ちょう)がいる」とか、「舞台で演技をする前は気が張る瞬間」などと言います。競馬を観るとか、ローラーコースターに乗っているようなときのように、人によっては実際にハラハラする感覚を楽しむ人もあります。
しかし、このような感覚が大変に強く、また怖さを伴うようなことがあると、毎日の生活に障害となってきます。このような感覚が長く続くような時、不安のために大切なことを行なうことができなくなることがあります。こんなときには、不安をいかに上手に操るかを学ぶ必要があります。
不安な状態にあることを認識する
不安で厄介なのは、人々はいつ不安を体験しているのか分からないことです。ただ心配なだけと感じることもあります。自分に起きていることに気づいたときには、すでに深刻な不安の症状を経験してしまっているのです。
時には、ガンを患っているお子さんを持つ親には自分がどんなに不安に感じているか認識していないのに、家族や友人はそのことに気づいていることもあります。家族や友人が早期にそのことを指摘してあげると、親御さん自身は不安が手におえなくなる前にコントロールできるのです。
ガンに関連する心配
親はお子さんがガンであると聞いたときには、不安を持つものです。それは脅威でもあり、神経質や場合によっては打ちのめされた気分にさえなるものです。他には、自分たちの人生のコントロールを失ってしまったかのように(自信をなくして)、パニック状態になることもあるでしょう。これらは通常の反応です。
多くの親はお子さんが病気である間、不安を感じています。不安の原因は次のようなものです。
- 医療の手順についての心配事
- がんのお子さんの痛みと不快さへの恐怖
- 病気が悪くなるのではとの恐怖
ある程度の不安は正常なものですが、ひどくなると病気のお子さんに対処する能力が損なわれるようになります。
自分自身を支えるために何ができるか
不安をコントロールするための基本はあなたの手中にあります。最善の努力をしたにもかかわらず、とても不安な気持ちになったとしても罪悪を感ずるべきでもありません。不安が深刻な状態では、抗不安剤やストレスをコントロールする特別な手法を駆使できる専門家の支援を求めることが必要でしょう。
家族や友人などガンを患っている人を看護していると神経質になるものです。ときには、看護している病気の人のことを心配し、自分の能力でうまく対処できるかどうかを考えストレスを感じます。また、病気のお子さんの心配事が親に不安をもたらすこともあります。ガン患者であるお子さんと、看護に当たる家族や友人との間の不十分で乏しいコミュニケーションも不安のもとになります。
以上のような点から、あなた自身を救うためにもこの自宅看護計画を読むべきです
あなたの目標は
- ある程度の不安があることは正常なことで、理解できることとして受け入れる
- 必要な時には専門家の支援を求める
- ご自身の不安を自覚し、できるだけ多くをコントロールする
- お子さんの看護に支障をもたらすような不安には、本書の説明を活用する
専門家の支援をいつうけるか
第一の疑問や質問としては、専門家の支援が必要であるのかどうかです。
もし、あなたが下に述べるような問題がある場合には、医師、看護婦、心理学者あるいはソーシャル・ワーカーに連絡を取りましょう:
⇒1.専門家の助け、あるいは治療を受けるようなひどい神経症の病歴があり、現在も大変に心配である
⇒2.神経症の兆候があり、生活の質が大変に低下している
不安の兆候が日々の行動を阻害したり怒りっぽい状態の時には専門家の支援が必要です。
中には、精神的な問題で専門家の援助を受けることに躊躇する人があります。それは「気がふれた」と思われるのではと考えるからです。重病をわずらっている時は、困惑することは当然であり、問題に対処するために支援が必要であることもまた当然なことなのです。
最初にかかるのは、家族のかかりつけの医師が良いでしょう。そして不安の原因と思われることの評価をお願いし、治療についての提言か、あるいは紹介をしてもらうことです。
医師は抗不安剤の処方が必要かどうかの判断もします。また、同時に精神衛生の専門家である心理学者、精神科医、ソーシャル・ワーカーや看護カウンセラーへの紹介状を出すこともできます。
もし、専門家の支援が必要かどうかに確信がもてない時には、看護婦やソーシャル・ワーカーに尋ねてみることが良いでしょう。
次のような症状が数日続くようであれば医師、看護婦あるいはソーシャル・ワーカーを尋ねましょう
⇒深刻な問題があり、数日間眠い状態
⇒極度に心配していたり深刻な懸念が数日間続いている
⇒身体の振れ、いらいらや震えがある
⇒吐き気や下痢など、消化器官が痙攣をおこす
⇒心臓の鼓動が早い、あるいは脈拍が早いのではと感じる
⇒気分の変化が激しく、自分でコントロールできない
⇒呼吸が浅く早くなる
不安をコントロールするために、あなたにできること
もし緊急的な問題でなければ、下に述べる六つのことができます:
- どのような考えが不安の原因であるかを見つけ出す
- 過去に不安を起こすような状態を経験した人に話しをする
- 楽しく気が紛れるような活動をする
- 協調性(コンパニオンシップ - 仲間)を増やす
- リラックス方法を採用する(極力)
- 医師の評価を受ける
常に一番めの 「どのような考えが不安を招くのかと考えること」から始めましょう
- ⇒どのような思考が不安をまねいているのかを正確に探し出すようにします。
- 不安を起こしている思考を理解することが不安をコントロールするための鍵となります。
- 不安は二つの部分に分けられます。すなわち、思考と感情です。心配性な思考は神経質な感情へと進みます。神経的な感情はより一層心配性な思考へと進展して行くものです。このような悪循環を止めるには、どのような思考が不安を起こす原因であるか、なぜそれらの考えがあなたを神経質にさせるのかまず突き止めることが必要です。
- たとえば、お子さんを病院に連れて行く(入院させる)ことは不安でしょうが、病院の何が不安なのかと自問してみると、結果としてあなたの心配は病院への支払であるということに行き着くこともあります。又逆に、あなたの不安は、お子さんの病気について初めての人たちとことを進め、また子どものニーズについて一から再度説明を行なうことかもしれません。あるいは、時には何が本当の理由であるかを見つけ出すことができないときもあります。この時こそ専門家の支援が有効に働くことになります。
- あるいは、お子さんが受ける治療の手順に不安があるのなら、医療手順のなにがあなたを不安にさせるのか突き止めてみることです。それは注射針か、痛みなのか、お子さんを一人にすることなのか?
もし問題は何であるかを説明できないのであれば、「あなたやお子さんが不安にならずにすむにはどんな手順だったらいいのか」を自問してみてはどうでしょう。
- もし、医療に関わる知らせを聞くのが不安であれば、どのような知らせがあなたを不安にさせるものなのか正確に見つけ出してみることです。お子さんの治療がもっと増えると言われることか?入院しなければならないと言われることか?
将来できなくなることがあるという見通しを聞くことなのか?
- 事実を知ることは不安な感情を少なくします。たとえば、あなたが「主治医が病状は進んでいるというのではないか」と心配だとしても、さらに8週間(の治療を)しないと医師にもガンが治療に反応しているかどうか分からないと聞かされることもあります。あるいは、注射針のことで心配しているとしても、主治医の依頼した検査では針は使わないと知らされることもあります。
- 事実を知れば、不安を抱いている問題を回避する方法もあることを発見することもあります。たとえば、心配が針を静脈に刺すことであったとすると、指にチクッとさすだけで採血できることだってあります。検査の間お子さんが一人になることが心配なのだとしたら、一緒に居るように計画を立てれば良いことです。
- ⇒同じような状況を体験した人と話してみること。
- このことで他の親御さんが体験したこと、彼らがストレスに満ちた期間中どのように振る舞ったかを聞くことで安心できることが良くあります。そうすることで、親御さんたちは自分たちだけではなく、他にも乗り越えてきた人がいることを知ります。その結果、話をした親御さんにとって苦しい体験であったとしても、将来の行く手がより分かりやすいものになります。
- ただ、話しをする相手を選ぶにあたって慎重にならなくてはいけません。人よりもうまく安心させることができる人がいるからです。しかし一般的に、大抵の親御さんは同様な経験をした人々と話しをすることで心配や不安を軽減することができるようです。
- 多くの恐ろしい体験を通り抜けた人たちは自分たちの経験について喜んで他の人に話してくださいます。医療チームのほうでも、あなたをそういった別の親御さんや、同じような経験をした方たちがいる支援団体に紹介してくれるでしょう。
- ⇒楽しく気が紛れる活動を増やす。
- 楽しくてくつろげることを考えるのは不安の軽減に役立ちます。三種類の楽しい行動があります。心配ごととなる思考を排除できるような、他の人たちとの行動、充実感を与える行動、夢中になれることへの参加です。
⇒協調感(仲間)と、看護をする家族や友人との時間を増やす。
- 家族やあなたと親交のある友人と一緒に居る時間をもつのは不安の原因となる問題から離れる最高の方法となります。また、このような機会を持つことで彼らがあなたへのいたわりや愛情を表明する好機ともなるものです。他の人たちが気にかけてくれていることや、必要があれば助けてくれることがわかって、看護をしている人にも、不安だらけの体験にたちむかう力と自信が与えられます。
⇒リラックス技法の活用。
- リラクセーションは不安を軽減するために用いられる方法です。不安な状態とくつろいだ状態に同時になることはありません。あなたが何かリラックスできることを行なっている時には不安感が減少します。
- よりリラックスするにはいくつもの方法があります。気持ちのいい方法を選ぶことです。緊張状態にあるときにはお祈りやめい想が多くの人に有効です。あるいはある種の音楽で気持ちが和む人もおります。散歩したり、軽い体操をすることでも不安を少なくすることができます。
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- また、カセットテープによる特別のリラックス体操などをするものが販売されております。これらのプログラムはリラックスの方法を技能として指導するものです。練習すれば、通常の行動のとき以上に筋肉をリラックスさせることができるようになります。その後、緊張した状態のときに、身に付けた方法を利用できるようになります。ガンを担当する看護婦、医師、心理学者やソーシャル・ワーカーはリラックス技法を熟知しており、これらのプログラム、書籍あるいはカセット・テープを推薦することもできることでしょう。
- この在宅看護計画の最後にある章で、リラックス技法の利用と練習について説明をしております。あなたがくつろいだ状態であればあるほど不安をコントロールすることもうまくできるので、これらの技法を練習することはとても重要です、
⇒医師に評価と処置の提言を求める。
- あなたの努力にも拘わらず、不安の改善がみられない時には、問題について医師と話をしてみることです。あなたのことやお子さんの医療的な状態を知っている家族の掛かり付けの医師に連絡をしてみることです。医師は二つの方法で力になることができます。
- 医師は抗うつ薬の処方をすべきかどうか評価することができるのです。あなたの病歴を理解している医師との話し合いによってはじめて抗うつ薬の服用が行なえるものです。このような薬品は、他の薬品と組み合わさって効果が強く出るなど問題がおこる場合もあります。
- また、医師は精神科の専門家に紹介する必要があるかどうかを評価します。もし必要があれば、紹介状を出すことでお手伝いができます。
考えられる問題点
あなた同様に不安を感じ、それに対処する際に直面した他の人の問題について例をあげましょう。
- "私の抱えている問題は現実にあるのです。不安になろうとなるまいと問題に向かわなければいけないのです"
- アドバイス:あなたの問題は現実にあります。そうした問題で、ある程度の不安はあって当然で、理解できるものです。しかし、不安も度が過ぎると問題解決能力を妨げることが調査と経験によりわかっています。不安をコントロールすることで問題解決も容易になります。この家庭看護計画は不安がひどくなるのを抑えるのに役立つでしょう。
- "私は不安になるような考えをせずにいられないの。休まず私に押しかけてきて、頭の中を駆け巡っています"
- アドバイス:自分で自分の考えをコントロールできないと感じるのは恐ろしいものです。しかし、考えることを少なくしたり、止めたりできそうな方法があるのですから試してみましょう。
- "子どもが心配しているので、私も心配になります"
- アドバイス:不安を多く感じている人と長い時間を過ごすことはストレスのたまるもので、あなた自身をも不安にすることがあります。看護から離れて、あなたの精神的な力を再構築するために、ご自身のための時間が必要です。また、在宅看護を進める際には、できるだけ多くの人に関わってもらい協力を求めるべきです。そうした人たちの助けがあれば、あなたは休息をとれますし、こうした困難にあなた一人で立ち向っているのではないとわかるでしょう。
その他、あなたの計画の実行を妨げる問題点について考えてみる。
- この家庭看護計画で勧められていることを行うのにほかにどんな障害があるのでしょう?
- たとえば、他の人たちは手助けしてくれますか?
- あなたのニーズを他の人たちにどう説明しますか?
- あなた自身に計画を実行するだけの時間とエネルギーがありますか?
これらの障害に対処するための計画をたてる必要があります。そこでコープ(COPE)というアイデアを利用して計画をたてることです。:COPEはCreativity(創造性)、Optimism(楽観性)、Planning(計画性)、Expert
information(専門家の情報)であり、英語のCOPE(対処)の頭文字をとったものです。障害を乗り越えるためにこの4つのCOPEアイデアを使う方法については、このガイドブックのはじめにある「この家庭看護計画を用いて問題を解決する」の章を参照して下さい。
計画の実行と調整
計画の実行
第一段階として、あなたが信頼できる人とこの計画について話し合うことです。もし、不安がある特定のときにおこるものと考えているのであれば、そのような時に不安が募るのを防ぐため何をするかの計画を作りましょう。不安が深刻にならないうちに、その不安にうちのめされないうちに、そうした不安をコントロールする方が簡単です。
- 専門家の力を借りなければならない事態がおこりうることに常に気を配っておきましょう。この計画書の「専門家の助力を求めるのはいつか」にあるチェック事項を定期的に読んでみることです。不安が深刻になり、看護をするあなたの能力を削ぎ、あなたの生活の質に害を及ぼすようであれば、助けを求めることです。
成果の点検
精神的な感情について定期的に話しをする。10段階の尺度を設定し、0は"不安なし"として10は"経験したことがない最悪の不安状態"として、自分たちの不安を評価するのが役立つという人もあります。毎日不安レベルを記録することは少し余分な努力を必要としますが、このようにして記録することで、重大な状態になる前に対処することができ、後々エネルギーの損耗を大いに減らすことができます。
計画が機能していないなら
変化をあまりに急速に期待してはいませんか?人の不安レベルを変えるには時間がかかるのが普通です。まず小さな改善ができてないか考えて下さい。覚えておいて下さい――ただ不安がひどくならずにいるだけでも、あなたの努力はうまく行っているということです
ここに書いてきたようなことが役に立たず、何週間も不安な気持ちが続くようなら、専門家の力を借りるべきです。
リラックスの技法
ガン患児の親御さんの多くが、リラックスの技法が役に立つことを体験しています。これらの技法はいつでも―短時間でも実行できるのです。このようなテクニックをご自分で試し、どんな気分がするか、どう役に立つかを確かめてみることです。
リラックスの運動は一日一回実行しますが、食後一時間内は避けます。それは消化が、
ある部分の筋肉がほぐれるのを妨げるからです。
- 楽な姿勢で(ゆったりとした椅子かソファーなどに)静かに座り、せわしい気分でないときに行ないます。
- 目を閉じる。
- 筋肉すっかりほぐします。最初は顔からはじめ、身体全体に(肩、胸、腕、手、腹部、脚)とすすみ、両足で終わります。足先を通って緊張を外に長し出したつもりになって下さい。
さて、あなたの注意を頭に集中し、自分に"すべての緊張を頭から追い出し、頭と顔の筋肉は暖かく、楽になってきた"と考えつづけるのです。
- このような手順で身体の異なる部位ごとに、肩、腕、手、胸、腹部、脚、足へと繰り返して行ないます。より効果的にリラックスできるよう、次の部位に移る前に、十分な時間をかけて、ゆっくりと行いましょう。
- 身体がとても和んだ状態になったら、気持ちを呼吸に集中します。リズムと呼吸の深さが感じられます。呼吸はゆっくりと深く、鼻から行ないます。吐き出すときには「平静」と心の中で言うのです。ゆっくりと息を吸います。またゆっくりと息をはいて「平静」と心の中で言います。(訳者注:カーム=Calmは冷静あるいは落ち着きの米語です。また、この呼吸は深呼吸をいっていますが吸排ともに鼻で行なっています。)
呼吸のたびにこれをくり返します。この平静の一語に集中できるとよりリラックスできます。深呼吸を続けることで一層リラックスできます。
- この運動は10から15分あるいはそれ以上続けます。くつろいだ状態でゆっくりと呼吸します。終わりにはゆっくりと目を開けて室内の明かりに目を慣らし、数分静かに座りつづけるのです。
それが済んだら、どうくつろげたか、何か問題があったを自問してみます。ある問題がちらついて気持ちが集中できなかったかもしれません。こんなことがあれば、次の時には「不安にあわせたペースでリラックスすればいい」と
考えてみましょう。もし、集中できなければ、気が散る考えを通り過ごさせるのです。鳥のように飛んで行かせれば良いのです。気が散る考えを追い払おうと闘ってはいけません。"平静"という言葉にいっそう集中します。なおゆっくりと深く呼吸をしながら、気が散る考えをやり過ごし"平静"と何度も何度も繰り返します。和みが一層深くなります。
- このような体操あるいは訓練を定期的に一日一回行なうことが最善です。はじめられる前に、このような方法を教えてくださる方の指導を受けるといいのです。このような指導を高くないテープレコーダーを使って録音し、あなたがリラックスの運動を行なうときに再生すると良いでしょう。もしご自分が望むのであれば、自分自身で吹き込み、それを使用してもよいのです。
- ただ、運動を実行するには、邪魔されない時間を選ぶことです。家で実行するときは、自分のしていることを家族に伝え、運動の最中は静かにしていてもらうようたのみましょう。
- このような方法に慣れてくると、緊張してきたときには簡単に実行することができるのに気づくでしょう。たとえば、医師の診察や治療を待つあいだに緊張感を覚えるようなときは、簡単に数分間目を閉じてこの運動を行なうことで気分がほぐれ、冷静な感覚を持てるでしょう。
- リラックスの技法を不安がひどくなる前に覚えるのがよいでしょう。それにより、ひどい不安が起こるのを避けるのに役に立つでしょう。
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