骨髄バンク三者事務連絡会
日 時 平成10年2月24日(火)15:00〜
場 所 中央合同庁舎5号館(厚生省)別舘 2-(1)会議室
 
出席者 日赤本社 野口課長、服部係長
中央データセンター 赤座部長、村係長
骨髄財団 野田事務局長、矢澤部長、山崎部長、町田部長代理
厚生省 成瀬室長補佐、甲田係長
 


報告事項

1. 中国四国地区骨髄バンク推進連絡会議について(骨髄財団)
 去る2月13日(金)に島根で開催された同会議の中で、同地区の日赤データセンターから、月間
 における土日の受付状況について報告がされ、下記の2つの興味深い意見を伺った。

 ・HLA検査は、常温で24時間以内に実施することとされていたが、土曜日に採血し、月曜日に
  検査しているセンターがあった。
   →24時間以上の検査を行うことは、実質的には可能であるが、HLA検査の精度を高める
	には、採血から短い時間で行う方が望ましい。(データセンター)
 ・土日に限っては、説明時間及び登録手続きを簡略化しているセンターがあった。

2. 厚生科学研究「造血細胞移植と免疫・応答に関する研究」班特別講演会について
 (骨髄財団)
 ・同講演会の説明がなされ、全米骨髄バンクのハウイ氏の日程を報告。
  ハウイ氏は3月4日に来日し、7〜10日までは、東京に滞在し、その後関西へ移動する予定。


検討事項

1. 年齢超過によるドナー登録取消者に対する礼状の送付について
 (日赤本社からの回答)
 ・礼状は1枚で日赤の名を併記する方向で文案を現在作成しており次回の三者事務連絡会議で
  提出する。
 ・送付方法は、バンクニュースと同じ方法で行い、財団から礼状の用紙をいただき、各データ
  センターで氏名を入れ、郵送し、料金は、財団持ちとする。

2. HLA-DNAタイピングデータの再活用について
 (日赤からの回答)
 ・再活用について問題はないが、財団としての活用方法(患者の検査、検索の方法、費用の問
  題等)を明らかにして欲しい。
 ・再活用する項目毎にコーディネート委員会で必要性を整理して欲しい。
 ・データセンターとして再活用するに当たって、ドナー候補者を選定するマニュアルを作成し
  て欲しい。

3. 骨髄データセンターのコンピュータシステムについて
 (データセンターからの報告)
 ・10万人を超え、緊急避難的にディスクメモリを交換し、コンピュータが今すぐパンクする問題
  はなくなったが、地方のディスクがかなり老朽化しており、11年度予算で整備するまでの間、
  コンピュータを動かしていくには、もう一度テコ入れが必要な状態である。

4. 土日の登録受付について
 (日赤本社から報告)
 ・12月の骨髄バンク推進月間中に骨髄ドナー登録受付を土日に開設した施設及び登録数は、日赤
  において、それぞれ101ケ所、249名であった。また、都道府県では、それぞれ2都道府県3ケ所
  75名であった。(口頭説明)
 ・実績や今後の対応策については、海部議員へ説明することとなっており、取りまとめたペーパ
  ーを事前に財団へ送信する。

5. HLA型統計データの提供について
 ・協力依頼文については、以前からの国際協力、クラス1タイピング検査の導入等の形を参考と
  して、厚生省と日赤本社で事前確認のうえ、通知することとなった。

その他

 ・骨髄財団から長崎の離島でのドナー登録については、説明と採血を分け、簡易保健所で登録を
  し、献血が島にくる時に採血をやっており、今後このような問題が、小笠原等の多くの離島か
  ら要望がある可能性があるという報告がされた。

次回:平成10年3月23日(月)15:00〜 日赤本社