報告事項
1. 「骨髄バンク全国大会'97」開催の報告と関係者出席に対するお礼(財団)
2. 「明日の骨髄バンクを考える」(公開フォーラム:11月8.9日開催)報告書作成についての報告
(財団)
公開フォーラムの報告書は当日の配布資料と座長の纏めたものを来年1月末迄に参加者全員に送付
する。
※当日の発音録は既にテープから起こしてあるが、それをそのまま報告書とはしない。なお、必
要であれば、関係者には公開いたします。
3. 財団からの検索要請などの書式が本年4月に「中央調整委員会」解散後もその名前で行われてい
た事について(財団)
来年1月分のものより「理事長」名にて書式を統一する。
4. 「骨髄バンクを支援する若手国会議員の会」が12月9日にあり52名の党派を超えた議員の集まり
があった。 (厚生省)
骨髄バンク全体の概要説明・平成10年度予算の説明を行った。
今後も「若手議員の会」側から骨髄バンクに関する説明・資料の提出が依頼された場合、三者
で御協力をお願いしたい。(財団)
協議事項
1. コンピュータシステムについて
現状説明:補正予算による整備を予定していたが、現時点においても「補正予算」の話し
が無い。本年度は従来パターンの補正は無いと考えざるを得ない。なお、今後「補正予算
」の話しが大蔵省から来た場合は引き続き最重点に考え対応は行うつもりである。
(厚生省)
記録では7月の段階で厚生省側から本予算での整備が困難である事の説明と補正予算での
対応への説明がなされているが、この様な事では事業が立ち行かない。また、11月の企
開フォーラムでの資料などでドナー登録費(検査費)が10%削減されているが、現状をど
う考えているのか?(日赤)
「補正予算が無い」とは考えていなかった。また財政構造改革の中で予算の15%縮小、財
団などへの補助金50%カットの中で努力と説明で10%削減で要求した。何卒ご理解いただき
たい。(厚生省)
・読売新聞取材申し込みとその扱いについて
取材申し込み内容と時期があまりにもタイムリーであり、三者連絡会の内容が漏れているので
はないか?(日赤)
・「対応について」
システムについては逐次メンテナンスを行いながら対応を行っており、現状業務の継続には最
大限の努力を行っている。システムの更新などについては厚生省・日赤間で協議中である
(中央骨髄)
・現状システム更新およぴ管理規模拡大に対する考え方
機器の更新整備から部分保守での対応までの幾つかの考え方(5段階提示)があり、部分保守
はシステムの信頼性・登録規模・処理能力の抜本的な改善にはならない事を説明。
赤十字としては現状システムに対し、最大限の努力により業務の円滑な運営を図る事とするが、
本年度内の補正予算が発生した場合および来年度以降について厚生省にも優先課題としての対
応を要請した。厚生省側も来年度以降の「本予算」対応も含め努力するものとなった。
2. 土日骨髄提供希望者登録の受付について(登録体制の見直しを含む)
2-1.
・12月14日(日曜日)に行われた神奈川県での登録状況について報告(厚生省)
[1] 12日(金曜)までの予約71名に対し、当日の登録は65名であった。
[2] 本年1ヶ月の平均登録者数平均を上回るものであった。
[3] 今後の展開は県(保健所)と血液センターとの協議の上進めるもので3月以降の
予定は別途検討(2月は大和保健所と湘南骨髄データセンターにて調整中)
[4] 受付スタッフは県庁4名・保健所4名・医師1・看護婦2、ボランティア6名の体制で
行ったが、実質は1/2の人数でも対応が可能と思われる
※なお、同様の受付を長野県でも実施した。
・報告書として当日の登録者50名に行ったアンケート結果(神奈川県衛生部保健予防課報告)
の報告が行われたが、内容がアンケートの一部のみであり日赤に対し誤解を招く可能性があ
る。資料として出す場合、全ての内容を示すよう要請(日赤)
2-2
・登録に要する手続き・時間が長すぎるとの意見がある(厚生省)
・登録にかかる時間についての状況説明(日赤)
基本的に骨髄登録者のプライバシー保護を考え、ビデオを見る・登録用紙に記入するまで
一人一人個別に丁寧に対応するよう心がけており時間がかかる場合もある。現在登録者の
多いセンターやルームでの受付の場合、多くのドナーへの対応が困難で個々のセンター独
自に工夫をし、可能な限り登録に係る時間が短くなりうるように対応しているが、これ以
上の対応時間の短縮は現状の流れを大きく変えなければ出来ない。
登録条件確認、ビデオ鑑賞、質疑応答、登録用紙記入・確認などを切り離す事が出来るな
らば、日赤は採血と登録台帳記入事項確認だけであるので5分程度で完了する。更に土日
の受付も、極論では街頭献血バスでも受付を行う事ができる。
登録受付業務開始直後は「登録する行為」そのものまでもプライバシーと考え、献血者と
別室で対応した(現在もしている施設あり)が、5年経過し骨髄バンクも広く認知された
ものと考えると、この辺の考え方の再考も必要かもしれない。
・適合ドナーに対するコーディネーターとは別の「登録コーディネーター」(ボランティア)を
都道府県行政が中心になり育成・認証し、前記時間のかかる内容を委託すればドナーは日赤に
採血と登録書提出だけに来所する事になり受付は短時間で終わるし、土日・登録場所の制限は
緩和される。
*上記の内容は、骨髄バンク登録業務を日赤が委託される前にも行政にお願いしていた内容
からも外れていない。
・楽に登録出来るようになると、相対的に「骨髄移植を十分に理解した熱心な登録者」の数が
減る可能性があり、適合登録者コーディネーション段階でのドロップアウト(協力拒否)が
増える可能性がある。
→次回、3者連絡会への検討引継ぎ事項
3. 骨髄提供希望者へのHLA型情報提供について
・骨髄提供者から「血液センターではHLAを教えてくれたが、3次検査ではHLAを教えてくれな
かった」との抗議があり、対応に苦慮している。(厚生省)
・骨髄データセンターでは「チャンス」(財団発行)にも明記されているようにHLA型を原則
として登録者に教えていない。しかしながら「適合血小板登録者」に対しては規定が無く、
一部血液センターでHLA型をドナーに知らせていた時期がある模様。日赤本社にて調査し報
告する。(日赤)
・財団では「教えない」としているので「原則教えない」の日赤と統一を図って欲しい。
(厚生省)
4. BMDW参加の手続きについて
年内に財団内決済、年明け厚生省へ報告、その後厚生省を通じ日赤へ協力依頼の手順で予
定している。なお、BMDWへの財団内対応は国際委員会が窓口である。
5.その他
・51歳(年齢制限)を超えた骨髄提供希望者への登録終了・お礼の案内について内容を含め、
行う方向で文面・方法を検討する(財団・日赤)
・ドナー登録規模の次期数値目標について
業務運営・予算作成・各種管理システム作成及び公共広告機構などの協力団体への説明のた
めにも早急に今後の「登録者募集目標数」の設定を行わなければならない。
「DNA検査では詳細にHLAが分かるので、より良い適合を考えると今の3倍の登録者が必要
>>目標
「30万人」など数字で目標を出す事も考えるが、人数分の検査料の担保及び、さらにその後
の目標に対する理由付けなど問題が多く20日の財団・企画管理委員会などで検討(財団)
・3次検査結果の検索データへのフイードバック(HLA DNAタイピング結果の再活用)
財団からの要請書(案)について、理由付けなど意味不明な点があり再度検討を要請(日赤)
→検討の場が欲しい、必要であれば日赤本社へ説明に行きたい。(財団)
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