平成10年度 第3回企画管理委員会議事録

日 時 平成10年 6月19日(金) 17:00-20:00
場 所 財団法人骨髄移植推進財団 会議室
出席委員 小寺 良尚 委員長
秋山 祐一、岩尾 一、岡本 真一郎、大竹 一生(服部血液事業部係長代理出席)
加藤 俊一、鈴木 利治、清水 透、森島 泰雄、十字 猛夫 各委員
陪席者 [マニュアル改定特別委員会委員長]-土 田 昌 宏
[日赤DC
]-赤 座 達 也 部長
[厚生省]-臓器移植対策室長補佐 成瀬 郁夫、臓器移植対策室係長 佐藤 修
[財 団]-常務理事 田中 典郎
[事務局]-野田 尚子、矢澤 俊昭、山崎 裕一、町田 孝夫


議  事:

1.第2回企画管理委員会議事録
1) 企画管理委員会:BMDWのHLA照合サービスの運用について
2) 普及広報委員会:AC広告の企画について、HP上の協賛企業の募集について、チャンスの改定について、ドナー登録30万人に向けてのキャンペーン企画について
3) コーディネート委員会:調整医師の推薦、骨髄データセンターへのドナー情報取り寄せに関する要請書について、海外患者のドナーコーディネートについて、患者コーディネーターの必要性について、三次検査の呼称について、広報活動の意思のある骨髄提供者への対応について
4) 医療委員会:認定病院の更新の理由と基準及び公表について、更新基準に満たない病院について、HLA1座不一致移植、DLTについて
5) 国際委員会:韓国骨髄バンク訪問(カソリック・KMDP)の報告について
6) その他 :骨髄バンクコンピュータシステム事業と整備について

等を主な内容とする第2回企画管理委員会議事録案が承認された。

2.企画管理委員会
承認事項

(1) HLA1座不一致移植については、下記の事項等を検討し、実施に必要な基本的な事項を定め理事会に諮ることとされた。
1) コンピュータ対応の準備
2) 国内外からのサーチ増に対する対処方策
3) 6座一致検索は主治医から、1座不一致検索は移植認定病院からの申請に限定し、同時にコーディネートを進行させる案等
4) 血縁者間にマッチングの可能性の問題等
5) 専門家の意見を聞く相談窓口的な場を設定する案

(2) DLTについて下記の事項等を検討し、実施に向けてのマニュアル整備を関係委員会で早急に進め理事会に諮ることとされた。
1) コーディネート委員会でのドナーへの周知と同意の取り方(案)の作成
2) ドナー安全委員会での採血基準案の作成
3) ドナーの成分採血の必要性等について
4) ドナー保険について、現行の保険に院内DLT採血、院内輸血等を加味した保険の適用の是非について

(3) 骨髄バンクコンピュータシステム事業については、日赤と合同作業部会を設置し、鋭意システムの構築を進めることとなった。作業部会に各委員会の委員長の他に謝、土田、町田の各氏が参画することとされた。
(4) BMDWのHLA照合サービスの運用と実行については、現在各認定施設にパスワードの必要の是非についてアンケート中であり、回答が寄せられた施設から随時配布を開始することとされた。
(5) 10万人ありがとう、30万人をめざして! キャンベーンについて10月4曰(日)を実施日と定め、各委員会と協議を進めつつ企画立案をすることとされた。

継続協議事項
骨髄提供者と元患者の直接対面については、企画管理委員会全員のアンケート結果等の資料を参考として再討議を行ったが、1)普及広報の立場からは相手を特定させないという原理原則は崩したくない。2) ドナーコーディネートの立場からはお互いを特定させないコー ディネートをしている。3) 医療サイドからは骨髄移植5年経過者ぐらいを対象者として、特に患者側からの要望があった場合に限定して対面をさせてもいいのではないか。 4) 法的な立場からは骨髄提供の無償性を貫徹する意味においても、お互いの情報を遮断しておくべきである。5) 仮に対面をさせる方向で進む場合においても対面に対するマイナス情報も充分に開示し、アナウンスをする必要がある等々の意見が出され、本件に関しては、特に患者サイドの意見をアンケート等で充分に聴取しながら引き続き慎重に検討を 重ねる必要があるとされた。

3.普及広報委員会
承認事項
北海道東北地区推進連絡会を7月3日(金)に実施し、翌日札幌TV塔においてドナー希望者に対する集団受付説明会及び採血を実施すること。

要望事項
普及広報委員会運営規則の所掌業務では理事長の諮問を受けたドナー募集の普及啓発事業及び広報資料の企画立案等々を審議し、その結果を企画管理委員会に付議することとなっているが、スムーズな広報活動に資するためにも年次計画策定段階での予算編成にも参入したい旨の要望があった。

4.コーディネート委員会
承認事項
1) 調整医師5名の推薦があり承認された。
2) 北海道地区調整委員会副運営委員長の変更について承認された。

5.国際委員会
報告事項
台湾骨髄バンクとの正式提携の契約内容について検討を進めているが、先方より患者負担金の費用アップ(NMDPの価格に準拠)が提案され、現在検討中であることが報告された。

6.事務局
1) 第15回通常理事会、通常評議員会開催について概略説明があった。
2) 骨髄バンク事業の現況(5月末現在)の資料報告があった。

7.その他
1) 医療委員会から非血縁者間骨髄移植4年後生存率に関する資料が席上配布された。
2) 小寺委員長より財務委員会の強化のため陽田秀夫評議員の委員就任の推薦及び企画管理委員会への陪席について諮られ、出席委員の了承を得た。

[次回委員会は、7月17日(金)17時より開催されることとなった。]