平成10年度 第1回企画管理委員会議事録

日 時 平成10年4月16日(木) 15:00-20:00
場 所 財団法人骨髄移植推進財団 会議室
出席委員 小寺良尚委員長 秋山祐一、岡本真一郎、
大竹一生(大給乗籠:血液事業部次長代理出席)
加藤俊一、清水透、森島泰堆、十字猛夫
陪席者 [マニュアル改定特別委員会委員長]-土田昌宏
[日赤DC
]-赤座達也部長
[本社]-服部潔係長
[厚生省]-臓器移植対策室長補佐 成瀬郁夫
[財団]-田中常務理事
[事務局]-野田尚子、矢澤俊昭、山崎裕一、町田孝夫、長谷和弥

1.第11回企画管理委員会議事録案
1) 企画管理委員会:HLA適合ドナー人数紹介システム導入について
  臍帯血移植検討会経過報告
  未収金の処理に関する対処方針案について
2) 普及広報委員会:土日のドナー登録受付に関する説明会の開催
  ドナー登録手続きの簡素化
  ドナー登録10万人突破時の行事
  地区普及広報委員の推薦
3) コーディネート委員会
  調整医師4名の推薦について
  第4回コーディネート委員会議事録
  マニュアル改訂に関する討議報告書
4) 国際委員会:国際委員会委員の追認について
  第1回国際委員会議事録
5) 事務局:患者負担金の再請求
  通常理事会・評議員会議題
等を主内容とする第11回議事録が承認となった。

2.企画管理委員会
承認事項
1)HLA照合サービスの開始について
主治医からのFAX照会に対し、HLA型の適合したドナー登録者人数を原則として24時間以内に報告することが承認され、関係機関へ通知するとともに報道関係への公開を行った。
2)未収金の処理に関する対処方針案及び組織規程の一部改正について未収金計上された患者負担金の処理に関する対処方針については、請求書送達方法を変更するとともに事務局所掌業務の一部を改正し、適切な請求業務を実施することとし、平成7,8年度計上未収金については、平成9年度決算において精査報告をすることとされた。
3)臍帯血移植検討会の討議内容について報告され、今後財団にも関連する事項が多くなること等も予想されるので、理事、評議員及び各委員にも検討会は公開されているので傍聴していただくようご案内することとされた。

3.普及広報委員会
承認事項
1) 10年度地区普及広報委員の推薦について
  委員会推薦の10年度地区普及広報委員30名の選任が承認され、地域に根ざしたドナーリクルー トを推進することとなった。
2) 地区普及広報の拠点の設置について関係者間で細目の詰めを行うことが再確認された。
3)平成10年度の全国大会は森島委員が学会長をつとめる造血幹細胞学会(12月19日(土))に合わせ名古屋で開催することとなり準備を進めることとされた。

4.コーディネート委員会
承認事項
1) 調整医師の推薦
  委員会推薦の調整医師4名が承認された。
2) 第4回コーディネート委員会議事録について
  イ.コーディネーターが不足している地区について、地域限定募集を行うとともに研修のシステムの構築をしたいとされた。
  ロ.ドナ一心理の検討のためワーキンググループの設置
  ハ.コンピューターシステム検討委員会の設置
  ニ.提供ドナーに重篤な合併症等が発生した場合は、現在最終同意を得ているドナー全員にも説明し、再度同意を確認することとされた。
3) マニュアル改定について
  コーディネート期間の短縮のためドナー個人情報の取り寄せ方法を現在の郵送からFAXに変更すること又日赤DCでの問診票の廃止等三者事務連絡会で検討することとされた。
4) コーディネートブラッシュアップ会議を造血幹細胞移植学会の会期中(12月19,20日)に行うこととなった。

5.医療委員会
承認事項
1) 認定病院の見直しについて
  移植調査票のアンケート結果に基づき、「過去3年間に同種骨髄移植10例以上」に満たない13施設について各施設の意向を確認することとされた。又再認定施設名を公表することとされた。
2) 新規認定病院の推薦について
  筑波大学附属病院、関西医科大学附属病院、長野県立こども病院の推薦については認定基準をクリアしているとされ承認をすることとなった。又同時に推薦されていた旭川医科大学附属病院については認定基準をクリアするまで保留とされた。
3) DLTの申請について
  ドナーリンパ球輸注治療の申請については、申請内容を確認の上ケースバイケースで容認することとされたが、コーディネート及びドナーの安全面にも関係があるので当該委員会でも協議することとされた。
4) 患者主治医への移植成績の情報提供について
  移植成績に関する解説を明文化し、情報提供することとされた。

6.ドナー安全委員会
報告事項
1) 骨髄採取後、急性肝炎を発症したドナーのその後の状況及び検討症例等の報告が行われた。なお、本件については中間報告であり配布資料回収のうえ破棄することとされた。

7.国際委員会
承認事項
1) TCTMDRへのAGREEMENT及びKMDP(KRC B/D,Catholic)への PilotAGREEMENT送付について台湾骨髄バンクとの正式業務提携と本年よりパイロット的に業務提携を行う事となっていた韓国骨髄バンク(2つのバンク)に書簡を送り、正式提携に向けて準備を進めることとされた。
2) 海外バンクからの骨髄の提供を受ける移植施設の基準(改定)について
  JMDPに認定された施設で過去2年間に20例の同種骨髄移植、10例以上の非血縁者間骨髄移植の経験のある施設で、JMDP事務局との連絡、骨髄運搬担当者によって搬送された骨髄の国内運搬あるいは骨髄受け取りを目的とした海外採取施設への渡航等について、責任ある体制のもとに迅速かつ適切に対応できる施設とされた。

8.事務局
報告事項
1) 平成9年度企画管理委員会審議策定事項(案)の進捗状況確認について
  昨年度当初に掲げた審議策定事項の進捗状況の確認を行い、未実施の項目については、現在の経済社会情勢等も考慮しながら再度検討することとされた。
2) 平成10年度事業計画、平成10年度予算編成方針と収支予算(一般会計・特別会計)、組織図等について資料説明された。
3) 患者負担金の保険適用申請の検討について
  あらゆる角度からの可能性について検討の上、要望書を作成する方向で進むこととされ、加藤委員が中心となり骨子の作成をすることとなった。
4) 各委員会への傍聴希望について
  個人情報の取り扱い等保護されるべきプライバシーに係わる事実の審議が行われるので、今後とも各委員会の傍聴は許可しないこととされた。

[次回委員会は5月22日(金)16時より開催されることとなった。]