1 第3回企画管理委員会議事録が承認された。
2 第4回普及広報委員会議事録報告
1)ニフティーサーブ「骨髄バンクフォーラム」について
2)骨髄バンクのインターネットホームページ開設の検討について
3)「アジア太平洋骨髄バンクフォーラム(10月5日:兵庫県相生市)」開催について
4)地区普及広報委員の規約について
5)ホセ・カレーラスチャリティーコンサートの結果報告について
6) 公共広告機構のCMナレーション(吉永小百合)収録について
7)バンクニュース11号発刊について
以上課題が議事録に基づき説明され、特に
[1] インターネットのホームページ開設については、誤った情報が一人歩きしないよう普
及広報委員の中で担当者を決めて取り組むことときれた。
[2] ドナーリクルートに関しては、ボランティア団体とできれば定期的に協議の場を持ち
効果的、効率的な普及広報計画の企画立案に努めることとされた。
[3] 先に全国骨髄バンク推進連絡協議会より後援依頼をされていた「公開フォーラムの共
催とパネリストの派遣」については、内容の再検討を含め協議会と協議の場を持ち、
改めて開催に向けての準備をしていること等が報告された。
3 コーディネート委員会報告
1)調整医師の推薦11名について
2)JMDPでのコーディネートマニュアル案(コーデイネ‐ト・国際委員会監修)について
3)業務集計:コーディネート開始数比較について
4)コーディネーター質問・経験談集案について
5)第1回ドナー担当者会議報告について
6)第3回コーディネーターブラッシュアップ研修会について
以上議事録に基づき説明され1),2)を承認するとともに、
[1] ドナーコーディネートの業務量が昨年比より増大し、その管理に各地区事務局でコン
ピューター不足が生じていること、2人に1台ぐらいの配置が必要との要望が出された
が、経費の後年度負担増に繋がるので、当分の間、財政状況を見た上で対応したいと
された。
[2] 5)のドナー担当者会議は2〜3カ月に1回開催し、各地区事務局の代表者が集って実務
的な事項を討議する会としたいとされた。
[3] 6)のコーディネーターブラッシュアップ研修会内容については、特にドナーの最終同
意についてとその心理に関して徹底的な討論を行いたいとされ、併せてテキストを用
いてコーディネーターの心理テストも行うこととされた。
4 医療委員会報告
1)非血縁者間骨髄移植の施設認定について(依頼)
2)委員会委員の構成について
3)骨髄移植適応疾患について
以上資料等に基づき説明され、
[1] 千葉市立病院内科より提出された認定施設(承認申請)については、症例数、施設状況
等認定病院条件に適合するとされ承認された。
[2] 現委員7名のほかに法律專門家等の補充が検討されていたが、当面は現在の構成委員
のほか非移植医として、森眞由美企画管理委員会副委員長に加わっていただくこと
となった。
[3] 骨髄移植適応疾患の追加については、ほかに治療法がなく骨髄移植が一番効果があ
るという症例については委員会で討議の上、企画管理委員会に付議することとされ
た。
5 ドナー安全委員会報告
1)非血縁者間骨髄移植での骨髄穿刺針破損症例一覧について
2)非血縁著聞移植を中心とした同種造血幹細胞移植によるがん根治療法のシステムの確立と普
及に関する研究(小寺班) 研究課題「骨髄採取針側孔の有無と採取骨髄細胞数の関係」につい
て以上資料に基づき説明され、特に骨髄穿刺針の破損事例については、各認定施設に小寺班
研究文献を添えて安全情報として注意を呼び掛けることとされ、また、本事例は「臨床血液」
に掲載することとされた。併せてディスポーサブルの穿刺針の使用も検討することとされた。
6 国際委員会報告
1)海外骨髄バンク(米国・台湾は暫定)と日本骨髄バンク(JMDP〉との相互提携における患者コ
ーディネートマニュアルについて
資料に基づき説明され、ドナー検索から骨髄移植までの実際の過程において各国の倫理観
価値観社会的な背景を反映した相違が存在するので今後その相違点について意見を交換し
ながら、互いのコーディネートシステムの改良に取り組むこととされ、下記事項が確認さ
れ本マニュアルが採択された。
[1] 海外バンクへの予備検索依頼ができる患者の対象の内“2カ月以上ドナーが見出ださ
れない新規登録患者”を“初回検索にてドナーが見出されない新規登録患者”に変
更することとされた。
[2] TCTMDRコーディネートマニュアルの採択
[3] NMDPでの予備検索ではJMDPのドナー検索基準と異なりA,B,DRマッチの他、A,B一致(DR
未険)、またA,B,DRマッチドナーにはbroad抗原で一致しているドナーも含まれて報告
されてくる等、JMDPでは血清学的にミスマッチでドナー不適格なものも含まれている
ので、三次検査における確認検査で患者とはsplit抗原レベルで血清学的に不一致と
判明した場合のドナーの採択、不採択は、移植施設の責任医師の判断に委ねることと
した。
なお、医療委員会で上記条件で移植を実施した10症例の分析を行ない次回検討することと
なった。
[4] NMDPのドナーを採用する際に必須とされるDRB1,3,4,5の検査の実施等については、関
係機関と検討中であるとされた。
[5] NMDP創立10周年年次総会用として、JMDPのヒストリーの寄稿依頼があり、寄稿案を次
回委員会まで準備することとされた。
9月23,24,25日開催のNMDP移植センターコーディネーター研修会及び26,27.28日開催のNMDP
年次総会に国際委員会から岡本委員長と職員から海外担当の富田聡美を派遣することが承
認された。
7 患者相談部門(Patient Advocacy)の設立(案)については、財団の事業は、公正、中立、公平を
旨に運営されることが大前提であり、現在患者家族の会がどの様な活動をしているか実態を
把握した上、慎重な対応をする必要があるとされ、事務局に患者相談部門を設置する要否に
ついては、当面ワーキンググループを編成しインターネットの活用等中広い角度から検討す
ることが必要とされ、第1回勉強会を8月2日に開催することとなった。
8 厚生省老人保険福祉局長・保健局長・保険庁運営部長連名通知「診療報酬明細書等の被保険者
への開示通知」については、骨髄提供者のプライバシーの保護のため骨髄提供者の住所、氏
名、生年月日及び被保険者の健康保険証の記号・番号、骨髄採取実施医療機関の名称、所在
地及び骨髄採取医師名については、診療報酬明細書等に明示しないよう配慮願いたい旨の要
望文書を厚生省臓器移植対策室長宛提出した。
9 ドナー登録者のHLA型の集計データ公開について国内外の主治医、各国骨髄バンク及び一般に
対し、日本骨髄バンクのドナー登録者HLAフェノタイプ(種類別)の集計データを定期的に公表し、
患者の治療方針の早期決定への援助並びに各国骨髄バンクとの相互協力の促進を図るため、関係
者間で協議を進め、日本赤十字社にHLA型の集計データの公開についてお願いすることとされた。
10 参考資料
ドナー登録検査手続き改正のお知らせと発送結果について
財団の8月〜12月の行事予定表及び骨髄バンク事業の現況(6月末現在)
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