平成9年度 第3回企画管理委員会議事録
日 時 平成9年6月28日(土) 12時〜17時15分
場 所 財団法人骨髄移植推進財団2階会義室
 
出席委員 小寺良尚 委員長
秋山祐一・岩尾 一・加藤俊一・鈴木利治・清水 透・十字 猛夫・森島 泰雄 各委員
陪席者 [厚生省疾病対策課臓器移植対策室] 成瀬郁夫
[財 団] 田中常務理事 [事務局] 野田・矢澤・山崎・町田
 

 冒頭委員長より現行マニュアル(1994年7月改正)の改正等について、特別委員会を組織し今後本
委員会でこの課題を積極的に審議する必要があるとされ、マニュアル改正が終了するまでの間、 
主担となる土田昌宏コーディネート委員の企画管理委員会への陪席許可が諮られ、出席委員全員 
でこれを了承した。

1.第2回企画管理委員会議事録が承認され、今後の企画管理委員会開催日が下記の通り決定された。 平成9年 8月 1曰(金)15時00分〜 平成9年 9月12曰(金)15時00分〜 平成9年10月17日(金)15時00分〜 平成9年11月 7曰(金)15時00分〜 平成9年12月12曰(金)15時00分〜 2.第13回通常理事会・評議員会報告について 平成9年6月27日(金)に開催された第13回通常理事会・評議員会議案の1号議案「平成8年度 事業報告」、第2号議案「平成8年度決算報告」、3号議案「寄附行為の一部改正」、第4号 議案「寄附行為第14条の規定による権利(債権)の放棄」について、資料に基づき田中常務 理事から報告が行われた。特に第4号議案については、債権の一部放棄を含め、遺贈者の 意志を尊重しつつ、かつ、社会的に財団が批難されることのないよう遺族に対する配慮を 行いつつ、法律的、社会的解決の方途を探るため專門家に委任すべきとした理事会決定に つき報告が行われ、説明終了後資料は席上回収された。 3.第3回普及広報委員会議事録 1)公共広告機構のモデルと新聞紙面上のCMコピーについて 2)パンフレット「チャンス」の改訂事項について 3)地区普及広報委員研修会開催報告について 4)関東甲信越地区及び近畿地区骨髄バンク推進連絡会議について 5)国際フォーラムについて 6)'97全国大会について 7)ホセ・カレーラスチャリティーコンサート報告について 8)'97全国骨髄バンクボランティアの集いin新潟参加報告について 9)ライオンズクラブ3 3 0A地区キャンペーン(日比谷公園)報告について 10)「ツールド空海」関連TVの放映について 以上議事録に基づいて説明され、特に地区普及広報委員マニュアルの見直し、地域広報の 活性化を図るため地区普及広報委員会議の開催及び情報誌の発行等について検討を進めた いとされた。 なお、各支援団体による普及啓発事業に対する「普及啓発事業費補助金交付要綱」につい ては、内容等の平易化、簡略化等の方途について意見交換が行われた。 また、全国骨髄バンク推進連絡協議会から申し入れのあった「公開フォーラムの共催とパ ネリストの派遣について(依頼)」について協議され、財団としては共催事業の趣旨に鑑み れば、立案段階から参画する必要があること。テーマが必ずしも適切とは考えられないこ と等の意見を踏まえて、共催については困難であるとされた。 4.第1回コーディネート委員会議事録 1)コーディネート委員会の運営・進行について 2)地区調整委員会の呼称について 3)各地区におけるコーディネートの課題と問題点について 4)地区事務局業務マニュアル改訂案について 5)地区事務局員研修会について 6)患者への手紙交換に関するメッセージの検討について 7)ドナー検索基準について 8)業務集計について 9)医学的説明についてのコーディネーター・調整医師の役割分担について 以上議事録に基づいて説明され、特にドナーコーディネートと患者ゴーディネート(移植 病院サイドの情報)の重要性、HLA専門家の陪席要望、予備検索の必要性、ドナーコーディ ネート工程の改良による期間の短縮、患者コーディネートとの連携による移植時期の適切 な設定等各委員会と連携を取りながら早急的にマニュアルの改正が必要であると報告された。 なお、組織改正に伴う各地区運営委員長・副運営委員長の推薦及び調整医師14名の新規推 薦があり合わせ了承され委嘱手続きを進めることになった。 5.第1回ドナー安全委員会議事録 1)今後の運営方針について 2)骨髄採取検討症例について 3)電話フォロー長期継続ドナーの経過について 4)自己採血量について 5)ドナー3ケ月アンケートの一部解析結果について 6)ドナー検索基準について 7)委員会・様式の変更について 8)CPK検査(テストトライアル)調査結果報告案について 9)採取中止症例数の推移・骨髄提供ドナーの3ケ月アンケート集計結果について 以上議事録に基づいて説明され、特に現在使用されている「骨髄ドナー不適格条件」、 「骨髄採取不適切条件」についての見直しを行うことにより「採取前健診時のドナーの 健康上の理由による採取中止」件数の縮減を図ることが急務であり、健康診断実施後に 骨髄提供の最終同意を取る等手順の見直しも含め、各委員会と連携を図りながらマニュ アル改正に取り組むこととされた。また骨髄採取針破損ケースが散見されることを受け 、本委員会より骨髄採取針の種類と採取骨髄液中の細胞数との相関に関する  データを認定病院に送付し、骨髄採取の安全性の向上を図りたい旨報告された。 6.第1回医療委員会議事録 1)医療委員会の運営について 2)非血縁者間骨髄移植適用疾患、病期の見直しについて 3)非血縁者間骨髄移植、採取施設基準の検討について 4)国際協力について 以上議事録に基づき説明され、特に骨髄移植適用疾患、病期の見直しについては、いかに 患者に骨髄移植のチャンスを与えるかが骨髄バンクの主目的であるとされ、創設時の決定 事項を尊重しつつ、医療の進歩、複雑化の要素も考慮に入れてマニュアル改正時に合わせ 慎重に検討していくことが必要とされた。 7.第2回医療委員会議事録 1)非血縁者間骨髄移植施設の検討について 2)HLA適合検索におけるドナー体重の条件について 3)予備検索制度について 以上議事録に基づき説明され、特にHLA適合検索におけるドナ一体車の条件については、 患者体重の80%以上の人とされているが、ドナーの安全性を確保しながら、本委員会で移 植細胞数と生着との相関、移植実施例の採取細胞数等を調査確認し、ナータ分析を行い、 可能であれば80%規制を外す方向で検討することとされた。また認定施設見直しに関する 案内文書(調査票)の発出について案が提示された。 8.第1回国際委員会議事録 1)国際協力に関する基本的事項について 2)海外骨髄バンクとの連絡調整と提携に関する事項について 3)国際協力に伴う移植・採取施設野の審査に関する事項について 4)海外骨髄バンク事業調査研究に関する事項について 5)国際フォーラムの内容について 6)各委員の役割分担について 7)BMDWについて 以上議事録に基づき説明され、特に海外向けJMDP紹介ブックレット及び英語版JMDPスタン ダードを7月末を目途に作成することとなった。 国際フォーラム開催の具体的内容については、午前中は各国のバンク実務担当者の意見交 換のための会議とし、午後の部については、普及広報委員会に一任する方向での詰めを行 っていくとされた。また、委員間の協議事項についてはファクシミリカンファレンス方式 で進めて行くとされた。 9.第2回国際委員会議事録 1)KMDP訪問について 2)TCTMDRとの非公式会合について 3)アジア骨髄バンクフォーラムについて 4)海外患者に対するJMDPのドナーコーディネートマニュアルについて 5)JMDPスタンダード作成について 以上議事録に基づき説明され、特に海外骨髄バンクへの予備検索依頼可能時期について、 新規登録患者のドナーが検索されない期間を「2ケ月以上」から「初回検索」に変更する ことが了承され、関係者に周知することとされた。 10.その他 1)厚生省臓器移植対策室成瀬室長補佐より平成9年6月23日付保険発第83号「診療報酬点数   表の改正等に伴う実施上の留意事項(追加)」について骨髄採取を行う医師を派遣した   場合に要した費用及び採取した骨髄の搬送に要した費用は移送に準じて療養費として   支給する旨の説明があった。 2)今回議題の4.中央機能と地区機能の整理について及び5.患者擁護部門(Patient Advocacy)   の設立に向けては次回企画管理委員会の議題に持ち越しとなった。 11.参考資料 1)骨髄バンク事業の現況(5月末現在) 2)日本骨髄バンクに登録される方へ(骨髄データセンターでの配布物)
[次回企画管理委員会は、平成9年8月1日(金)15時から開催されることとなった。]