承認事項
1. 第4回企画管理委員会議事録
2. NMDP Council Meeting に財団代表として国際協力小委員会より参加した岡本、三谷両委員か
ら共同国際骨髄提供者検索契約に関する折衝経過が報告された。
協定書締結、公式発表手順について大筋で合意に達したことを受け、臨時理事会(開催が望ま
しいが、米側の手続き完了時点が流動的であり、場合によっては書面による表決を求めるこ
ともやむを得ない。)を開催、事業計画の一部変更(修正予算等)を含め承認を得ることになった。
協定書締結後の当面の実務開始準備に当たっては、名古屋第一赤十字病院においてNMDPの患
者コーディネーターをしている中村真貴子氏を国際協力小委員会委員に招聘委嘱し協力を得
ることとし、財団としても実務に堪能な者を至急養成する必要があるとされた。
3. 非血縁者間HLA1座不一致移植に関する件については、「HLAI抗原不一致非血縁者間移植の説明
書」及び「HLA不適合非血縁ドナーに対するコ‐ディネートマニュアル」様式集案を承認する
とともに、実施に当たっては、下記の小委員会を企画管理委員会、中央調整委員会に設置し、
各小委員会の設置目的に照らして十分かつ慎重な検討を行うこととされた。
[1] HLA一座不一致非血縁者間骨髄移植倫理小委員会(企画管理委員会内設置)
業務内容:HLA不適合移植適応判定小委員会及びHLA不適合ドナ‐選定小委員会の
答申を受け実施の是非を判定する。
委 員: 小寺良尚、原田実根、森眞由美、串田正克
[2] HLA不適合移植適応判定小委員会(中央調整委員会内設置)
業務内容: 移植希望患者に対する適応の是非に関する審査
委 員: 加藤俊一、星 順隆、堀部敬三 (以上小児科)
森島泰雄、原田実根、土肥博雄 (以上内科)
[3] HLA不適合ドナー選定小委員会 (中央調整委員会内設置)
業務内容: ドナ‐検索・選定
委 員: 加藤俊一、森島泰雄、赤座達也
4. コーディネートマニュアル改定小委員会を中央調整委員会内に設置し、コーディネート業務内
容の多様化とNMDPとの業務提携等に対処するため、下記委員により改定作業を行うこととなっ
た。
委 員: 土田昌宏、加藤俊一、森島泰雄、秋山祐一、岡本真一郎、幸道秀樹、星 恵子
5. 非血縁者間骨髄移植・採取病院として、東京大学医学部附属病院、虎の門病院の申請を承認し
認定病院数は99施設となった。
6. 調整医師6名を承認し、委嘱数は462名となった。
7. 土・日・休祭日のドナー登録希望者のNTTテレマーケッティングへの電話受付業務委託は土曜
日:2回線=2人体制、日・休祭日は1回線=1人体制で12月までの3か月間業務委託することになっ
た。また、平日の時間外受付(17:30〜18:30)は職員の交替勤務により対応することになった。
8. ドナーリンパ球治療について、中央調整委員会において、治療のための手続きの整備、治療費
の受益者負担の問題、ドナーに対する患者予後のインフォーム、献血基準の問題、事故の場合
の補償、血液の運搬等の諸問題について十分検討の上、実施すべきであるとされた。
9. 患者・ドナー間の手紙の文集作成については、私文書の著作権、所有権等の諸問題について慎
重な対処が必要と考えられるので、広報委員会において対応策について再度検討することとさ
れた。
10. 多様化する事業に対応するための財政基盤の確立について、必要とあれば患者負担金のアップ
を含め、平成6年に答申された三谷レポートをベースとして中期計画を策定することとされた。
11. 移植1,000例突破記念キャンペーン企画は、財団主催、厚生省、日赤、東京都後援全国全てのボ
ランティア団体の共催として実施することとされた。
12. その他
今後、企画管理委員会の承認が必要な重要事項については、事前の問題提起、十分な検討
期間の確保、必要な情報の提供等に留意すべきこととされた。
報告事項
1. コーディネート部会、ドナーフォローアッブ部会、データ管理委員会、ドナー検索、コーディ
ネーター養成研修会、地区調整委員会事務局の人員、骨髄バンク事業の現況(8月末現在)報告、
新聞・雑誌掲載記事等が報告された。
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