平成8年度 第2回企画管理委員会議事録
日 時 平成8年 6月 25日(火)17:00〜19:30
場 所 財団法人骨髄移植推進財団2階会義室
 
出席者 高久委員長・岩尾・小寺・小山・十字・船本・三谷・森 各委員
委任状提出委員 浅野副委員長・串田・平林 各委員
陪席者 [厚生省疾病対策課臓器移植対策室] 今井室長補佐・甲田事務官
[日本赤十字社] 串田係員
[財 団] 田中常務理事
[事務局] 野田・矢澤・山崎・町田
 
承認事項

 1. 平成8年度第1回企画管理委員会議事録を承認。
 2. ドナーフォローアップ部会の部会委員に高橋孝喜医師を追加指名する件を承認。
 3. 地区調整委員会事務局職員配置の基本方針案を承認。本年10月以降各地区の業務量を考慮にい
  れつつ地区事務局体制の整備を図ることとされた。
 4. 深谷赤十字病院の非血縁者間骨髄移植採取病院認定申請を承認。認定施設は97施設となった。
 5. 調整医師14名を承認。委嘱数は計456名となった。
 6. コーディネーター1名の追加委嘱を承認。委嘱数は計122名となった。
 7. 星恵子医師の中央調整委員会委員就任を承認。委員数は計22名となった。
 8. NMDPとJMDPの提携契約案を承認。締結に向けて準備を進めるとともに、実施に当たっての問題
  点等の詰めは国際協力小委員会において検討を進めることになった。
 9. 骨髄バンク支援をテーマとした企業広告等の取り扱いについては、財団のイメージを損なわな
  いことを基本として個別審査の上、普及広報委員会の検討を経て企画管理委員会に付議するこ
  ととされた。
10. 骨髄移植患者負担規程の一部改正を承認。7月1日から実施することとされた。
11. 骨髄採取時の麻酔に関して認定病院の麻酔医のミーティングを日本臨床麻酔学会会期中に開催
  することを承認。

報告事項

1. 中央調整委員会報告(コーディネート部会、移植部会、ドナーフォローアップ部会)
	1)最終同意確認後、移植希望時期が半年以上のケース、患者が移植を辞退するケース等が
	 漸増し、コーディネートに影響がでているため、移植病院の責任医師による患者へのイ
	 ンフォームドコンセントの一層の徹底について依頼することになった。
	2)ATLウイルスにより発症した白血病及び白血病化したリンパ腫の患者登録を受理すること
	 になった。
	3)コーディネーター養成研修会の開講式、講義が平成8年8月10日,11日に国際医療センター
	 講堂で開催されることになった。
	4)1ミスマッチ移植の扱いについては、次の事項を決め、実施に向けて取り組むことになった。
		イ.移植希望患者の審査は、移植部会のメンバーと星順隆委員、堀部委員
		 (小児科担当)が 担当し、対象についてはスタンダ‐ドリスク患者を除
		 き、ハイリスク患者に限定する。
		ロ.ドナー検索については、初回検索時に見つからない患者に1ミスマッチ
		  のドナ‐検索に関する通知をする。
		ハ 検索抗原の基準は、加藤委員、森島委員と日赤の赤座部長が担当協議作成する。
	なお、小寺班ではHLA血清学的1座不一致及びクラスIDNAレベルミスマッチの移植について、
	GVHD予防法の研究方針を決め、その結果をまとめることになった。
	5)ドナ‐の採取前健診での糖尿病症例が見られ、3次検査時に血糖値検査実施の是非を検
	 討することになった。
	6)ClassI DNA Typing 検査の早期導入については関係各方面と調整段階であることと、導
	 入後の実施方法等の検討が進められていることの報告があった。
	7)三次検査時のドナ‐健康診断で特に貧血等の症状がある場合は、ドナ‐本人の健康に関
	 することなので再検査する場合の費用は、自己負担とすることが再確認され周知するこ
	 とになった。

2. 普及広報委員会報告
	 1)平成8年度普及広報委員の役割分担
	 2)例年東京で開催していたボランティア団体との意見交換会は今年度は実施せず本年は数
	  力所で地区レベルでの意見交換会を積極的に開催する。
	 3)全国大会を平成8年12月14曰(土)経団連ホールで開催(セレモニー)。
	  前夜祭(ミュージック等)は新宿アクトホールで12月6曰(金)を予定。
	 4)ドナー登録促進の一環として公明新聞広告欄、横浜市街の電光掲示板広告にフリーダ
	  イアルを明示した。
	 5)骨髄バンクを学校教育に取り上げて欲しい旨の要望を文部省初等教育、生涯教育担当
	  課長を訪問し行った。
	 6)公共広告機構をベースとしたアドリブとしての政府広報、民放テレビへの働掛けを行う。
	 7)骨髄バンク支援をテーマとした企業広告等とのタイアップについては、当該企業等の
	  社会的イメージ及び広告内容等々を充分検討し、実施に当たっては事前に企画管理委
	  員会に付議することとされた。
	 8)「骨髄バンク・ドナ‐の会」設立に伴うドナー個人情報(名前、住所)提出要望につい
	  ては、基本方針(プライバシー保持)通り開示しないことが確認された。
	 9)平成9年に開催予定のホセカレーラス骨髄バンク支援チャリティーコンサート(仮称)企
	  画についてはスポンサー企業の協力のあり方(冠公演・共催・後援等)と厚生省、財団
	  の後援のあり方等今後の検討課題となった。
	10) ドナ‐登録希望者の6月次の時間外及び休祭日の電話受付状況(NTTテレマ‐ケテイン
	  グへの(株)業務 
	  委託)が表とグラブで報告された。
[次回開催日は平成8年8月2曰(金) 16:30〜]