第14回 財団法人骨髄移植推進財団評議員会議事録
日 時 平成10年3月30日(月)14時15分から15時20分
場 所 法曹会館 3階「富士の間」 東京都千代田区霞ヶ関1‐1‐1
定 足 数 評議員現在数33名中、出席評議員17名、表決委任者16名
合計33名出席評議員の氏名(50音順) は次のとおりである。
出席評議員 芦田 信、天地 総子、大谷 貴子、大和田 潔、尾崎 明、今野 多助、清水 勝、墨 武 司、高橋 透、新津 洋司郎、長谷川 馨、松田 鈴夫、水巻 中正、溝口 秀昭、三 谷 史生、森 達郎、陽田 秀夫
委任状提出評議員 有吉 孝一、串田 正克、小山 正紀、下地 恒毅、十字 猛夫、高杉 豊、高本 滋、土肥 博雄、仁保 喜之、野本 亀久男、波多 健治郎、林原 健、原田 実根、正岡 徹、松宮 孝明、森 眞由美
陪席者 [財団法人骨髄移植推進財団常務理事]---田中 典郎
[厚生省保健医療局疾病対策課 臓器移植対策室室長補佐]---成瀬 郁夫

注) 審議に先立ち、小池欣一理事長から挨拶が行われた。

 事務局より開会に先立ち、評議員現在数33名中、本日出席評議員は17名、寄附行為第30条第1項 の規定による委任状提出評議員16名計33名となり寄附行為第33条第5項において準用する第28条 の規定による評議員現在数の3分の2を充足し、本評議員会は成立している旨の報告が行われた。

議長選出
寄附行為第33条第3項の規定に基づき、出席評議員による互選を行った結果、大和田潔評議員を全会一致をもって本評議員会の議長に選出した。

議事録署名人の選出
議長から寄附行為第33条第5項において準用する第31条の規定による議事録を作成するための議事録署名人の選任が諮られ、出席評議員の全会一致をもって尾崎明評議員及び高橋透評議員を議事録署名人として選出した。

審議事項及び議決事項
(1)  第1号議案「平成9年度一般会計、国際協力事業特別会計、ホセ・カレーラスチャリ ティーコンサート特別会計の補正予算案」について審議の結果、原案のとおり賛成多数をもって本会に先だって開催された第14回通常理事会の決定に同意した。

(2)  第2号議案「平成10年度事業計画案」及び第3号議案「平成10年度一般会計収支予算案」について両議案は関連議案であり一括審議とされ審議の結果、原案のとおり賛成多数をもって本会に先だって開催された第14回通常理事会の決定に同意した。

(3)  第4号議案「平成10年度特別会計収支予算案」について審議の結果、原案のとおり賛成多数をもって本会に先だっ開催された第14 回通常理事会の決定に同意した。

議事の経過の概要及びその結果
審議に先立ち、事務局より本日の評議員会を傍聴したい旨希望する者があるので、傍聴の是非についてご協議願いたい旨の発言があり、議長が全員にその旨を諮った結果、1.前例がない、2.議事の進行を妨害するようなことのないような条件をつけるべき、3.事前要請であるならば前向きに検討すべき、4.発言したいことが発言しにくくなるような雰囲気になってはならない、5.何も隠し立てする必要がないので認めるべきだ等の意見が出たため、議長は本日の評議員会の傍聴許可の是非について挙手により賛否を問う旨諮り、挙手の結果、傍聴を非とする評議員15名、傍聴を是とする評議員2名となり、多数決をもって今回は傍聴を許可しないこととなった。ただし、議長より今後事前に傍聴希望要請があった場合については、事前に検討しておく必要があるとされ、その旨を事務局から傍聴希望者に伝達した。

(2) 第1号議案「平成9年度一般会計、国際協力事業特別会計、ホセ・カレーラスチャリティ ーコンサート特別会計」の補正予算案について平成9年度当初予算に比し、収支が著しく乖離する勘定科目について一般会計(特に国庫補助金の補正減に伴う収入減等)、国 際協力事業特別会計(当初予算積算内訳と実費との乖離による収入減)、ホセ・カレーラスチャリティーコンサート特別会計(寄付金収入の増等)等の補正増減を行った旨の田中常務理事の説明のあと、質疑があり審議された結果、原案のとおり本会に先だって開催された第14回通常理事会の決定に同意した。

質疑内容
 「平成9年度一般会計」について
 1. 繰越金を考慮しない単年度の収支は赤字ということか。
 2. 国庫補助金補正減とはどういうことか。
 8. 検査・保険料の収入より支出が多いのは減免措置によるものか。
 「国際協力事業特別会計」について
 1. 窓口が狭く日本のバンクの制度が利用しにくいのではないか。
 2. 外国からの引き合いはあるのか。

(3) 第2号議案「平成10年度事業計画案」及び第3号議案「平成10年度一般会計収支予算案」 について両議案は関連議案とされ、一括審議を行うこととされ、第2号議案は野田事務局長、第 3号議案については、田中常務理事から以下の説明が行われた。
 イ) 第2号議案「平成10年度事業計画案」について普及啓発活動の一層の強化、適正かつ迅速なコーディネート活動の推進、国際協力事業の充実と着実な推進、財団の安定的運営に資するための募金活動の強化等を柱とし、各事業の整合を図りつつ事業を円滑に実施する旨の大要が説明された後、質疑があり審議の結果、賛成多数により原案のとおり本会に先だって開催された第14回通常理事会の決定に同意した。

質疑内容
1.予備的照合は無料で行うのか。またいつから行うのか、できるだけ早期に行うとは具体的に何月から開始するのか。
2.土日の骨髄提供希望者への説明会とはどういうことか。
3.健康被害補償事業に関して、今回提供ドナーが急性肝炎を発症した件について、保険の対象になるのか。問題点はないのか。
4.急性肝炎の発症に関連して、施設の基準等万全な体制をとる必要がある。血液学会と しても全面的に協力したい。
5.財政確保のため収益事業等についても計画を立てるべきだ。
 ロ) 第3号議案「平成10年度一般会計収支予算案」について本財団の財源構成の特異性を踏まえつつ、一般会計と国際協力事業特別会計に区分して経理することとし、それぞれ事業計画の着実な実施に要する経費の見積を行ったほか、事務の簡素合理化により経費の縮減を図る等予算主要経費に関する説明が行われた後、質疑応答があり審議が行われた。本案件については1評議員から挙手での同意の可否をとって欲しい旨の発議があり、議長がこれを採択し、表決を諮ったところ15名の評議員が同意し、2名の評議員が不同意とされたが多数決により原案のとおり本会に先だって開催された第14回通常理事会の決定に同意した。

質疑内容
1.予備的照合を開始すると患者登録料収入が前年度より減収になることが予想されるが予算構成上支障はないか
2.単年度で9千万円の赤字予算ということは、国庫補助金の補正減を考慮すると、決算では億以上の赤字になる可能性があるのではないか。3〜5年の財政的長期計画を立てるべきである。
3.昨年度の初期段階で国庫補助金が前年比で減少すること等が予側され、それを補完する意味でも昨年から収益事業の計画立案を提案しておいたが、その後検討はされたのか、再考を要望する。
4.理事会・事務局で財政上の対策をどのように考えているのか。財政難解梢を患者負担金の値上げに結びつけることは避けるべきだ。
5.財務委員会で財政の根本構想を再考することを提言したい。
  (4)第4号議案「平成10年度特別会計収支予算案」について 国際協力事業開始2年目を迎え、前年度実績を踏まえ予算計上を行った旨の説明があり 、審議の結果、原案のとおり賛成多数をもって本会に先だって開催された第14回通常 理事会の決定に同意した。

報告事項
(1)評議員の辞任及び新評議員の就任について波多健治郎評議員の(社)生命保険協会会長職辞任に伴う評議員辞任と同協会会長に就任した藤田譲氏の評議員就任が本会に先だって開催された第14回通常理事会で諮られ選任された旨の報告がされた。
(2)骨髄バンク事業の現況について資料報告がされた。

以上、議事録署名人は、この議事録が正確であることを証するため、下記に署名する。